済生会は明治44年5月30日、明治天皇の「生活に困窮して医療を受けられない人々にも救いの手を差しのべるように」とのお言葉(済生勅語)によって創設されました。以来、「済生」の心を受け継ぎ、保健・医療・福祉の充実・発展をめざし、約280の事業を行っています。
現在東京に本部、40都道府県に支部を置いて活動し、病院、介護老人保健施設、老人・児童福祉施設、訪問看護ステーションなど370余の施設で約5万人の職員が従事する日本最大の医療福祉団体です。
平成23年5月30日には創立100周年を迎え、天皇皇后両陛下ご臨席の下、記念式典が挙行されました。天皇陛下からは「困難な状況に置かれている人々を支えてきた済生会の活動は極めて重要であり、今後もその生活が人々の幸せに一層資することを願う」とのお言葉をいただきました。歴史と伝統のある「済生会人」として、人々の命を支え、健やかな体を育むことができるよう、日々努めていきます。
初代総裁伏見宮貞愛親王殿下は、創設当時済生会の事業についてのお心を次のような 「撫子の歌」としてお詠みになりました。
それにちなんで、いつの世もその趣旨を忘れないようにと、撫子の花に露をあしらったものが大正元年(1912)から済生会の紋章になっています。
露にふす 末野の小草 いかにぞと あさ夕かかる わがこころかな