み~つけた!! VOL.10 『子どもから教わった事』
2017年5月30日
~ある日のお昼寝での出来事~
遊び疲れと眠気のピークがきて、ちょっと
機嫌を損ねていた年中児のKちゃん。
敷いてあったお布団の位置が気に入らない
と、 訴えてきました。
「隣に誰もいなくて寂しいー!!」
「場所かえてー!」と。
ちょうど、空いているスペースが近くに
あったので、
「今日は特別サービスだよ!」
と、お布団の位置を変える事にしました。
『これで納得してゆっくり寝られるかな。』
と、ホッとして数分後・・・。
「隣に赤ちゃん(年少児)がいるから嫌だー!」
「場所かえてー!」と、再び訴えが。
周りの子ども達が静かに寝始めた中、あん
まりゴソゴソ布団を動かすのも迷惑になる
よな。
そして、要求を受け入れるばかりではなく、
折り合いをつける経験もしてほしいなとい
う思いから、
「さっきの場所に戻るか、このまま今の場
所にいるか、どっちかにしよう。
もう空いている場所がないし、お友だちが
起きちゃうと悪いからね。」
と、Kちゃんに伝えました。
「ん~。ん~。」と、自分の想いと葛藤し
ながら、
「でも、別の場所に行きたい。」
と、やっぱり譲れない様子。
私の想いとKちゃんの想いを伝えあうこと
5分。
Kちゃんも、「どこにしたらいいか分かん
ない~。」と、眠いのもあって頭が回らな
くなった様子。
そこで、Kちゃん了承のもと、私が場所を
決めることにしました。
「他のお友だちもみんな寝ていて、お布団
を動かすのは迷惑になるから、今日はこの
まま此処で寝ることにしよう!」
と、キッパリスッパリ伝えると・・・
「あのさー、先生。
もっと違う見方してみてよ。」
とKちゃん。
ははー。なるほど!脱帽!
Kちゃんに教わった私。
結局、違った見方をして寝ている子を起こ
さないよう、そーっと布団を移動し、満足
の行く場所で眠ることが出来ました!
・・・・・あれ?
結局Kちゃんの思い通り?
まあ、いいか!!
5/25
保育士Y